忍者ブログ

PTAの耳はロバの耳~!

PTA見聞録です

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

PTAをきちんと運営するにはどうすればいいのか

ずっと書いてきたことですが、100人から1000人(夫婦は通常世帯会員ではなく個々で会員なので双方の数をいれるとこれぐらいの規模の学校が一番多そう)規模で、100万を超える予算で運営している組織に対して、あまりにもマネジメントがお粗末ではないですかと思います。
そりゃーいろいろ問題はでてくるわさ。
でもいわゆる『上』の学校側も教育委員会も、P連や日Pも、単P内の運営には口を出さないっていってるってことは、どっかの誰かが指導してくれたり、このやり方が正しいかそうでないかのお墨付きをくれたり、枠組みだけ作ってくれたり…ってことはないわけで。
自分達でやるしかない。
そういう意味では民主主義を基調とした組織作りの練習には、いい素材だったのかもしれないですね。
まあ、失敗しているところがほとんどなわけですが。

で、じゃあそのマネジメントをしてくれる人をどうやって調達するかっていう問題が出て繰るわけです。
今の縁故採用やらくじ引きやらでは適材適所は無理。
時々綺羅星のように現れてくれる適材が適所にはまりおまけにやる気もあったりすると、2,3校PTA改革で有名になってる学校みたいに改革されるところもありますが、なかなか……
どういう人が適材かというと、やっぱり組織論をある程度知ってる人だと思うんです。
価値観が全然違いあちこち違う方向をみている保護者を、とりあえず会の目的はこれなんでこっちみてねーと、うまく活動意義、目的を共有させ、方向転換をはかりつつ、外野のクレームを誠実にききながらもPTA本来の意義からは活動をはずさず、それについての説明も時間を惜しまずできる人。
そういう能力がある人が、一般社会では人を管理する適所につきます。
じゃあそう言う能力がない人はどうるすのかというと、そう言う能力がある人達のもとで活動しながら学んでいくわけです。ああ、なるほど。意志決定はこうやってやるわけね、とか。不満なら会議の場で言うべきであとでトイレでこそこそ言うべきではないのね、とか。トイレでこそこそ話し合って意気投合したことで、会議で決定したことをくつがえすべきではなく、くつがすのならそれなりに皆が納得できる根拠を提示するべきなのね、とか。

PTAはそう言う人達が、せめて3割はいてくれるとうまく運ぶと思うけど、そう言う人達は主に企業が欲しくてほしくてたまらないわけ。
で、企業に入るとやっぱりひっぱりだこでやりがいがあって人のため会社のためにもなる仕事がわんさかとふってくるから、そうそう平日休んでPTAには行けない。

※ここで、この現状が変わるのが一番いいとは思います、私は。
会社側もPTAや地域の仕事はある程度仕方がないという共通認識があり、当人も双方両輪で無理なく普通にこなせる程度の活動量で、地域やPTA側は職業人の時間感覚についてある程度理解する。いろんな社会のゾーンがまじりあうと、とてもいい、とは思うけど現実は会社はそうなってなくて、当人があっちをたてるとこっちがたたず、両方立てるには自分の体力精神力をかなりけずってやらなくてはいけないというのがね。社会全体で解決できるのならそれはそれが一番いいと思います。※

そして自分の能力をどこに使うのかっていうのは、やっぱり個人の自由なんですよね。
私は、PTAに一年使ったけど効果がほとんど出ないので不毛だったなーという感覚しかないです。その間会社にその能力を使っていれば、今いろいろ問題がでてきている案件をシステマティックに解決する方法を導入する時間があったのになあと思ってます。
PTAは効果を出すことを目的としてないですしね。望まれてもないし。その場その場で目の前にある障がいを避けられればOKっていうその場しのぎな組織ですよね。
じゃあ金で貢献するかっていうと、私も別に金持ちじゃないんで、限りあるリソース(金)を使うなら自分で納得したところに使いたい。
PTAには寄付を募られてもたぶんしないけど、親がいない子どもたちの学習支援をしているNPOには毎月寄付してます。あといらなくなった本をBOOKOFF経由で売って、本は児童養護施設へ、売れたお金はそのNPO法人へ寄付、という活動もしてる。
うちの、ある程度恵まれた方である子どもたちに、ぶっちゃけ何かしてあげる必要はないっしょって思うんですよねー。


で、要は何を言いたいかと言うと、マネジメント能力のある人や、ある程度組織での力学を知ってる人はPTAに継続的に参加を促すことは難しい、っていうことです。
・物理的に時間的に難しい
・その人にとってのインセンティブを、PTAでは提供できない
上記二つの理由から。

じゃあどうするかっていうと、強制参加にしなければいいんです。
今のように一子一役やらできない人は皆の前で理由を云々…ってやり方(ほぼ強制)をするのなら、やはりある程度のマネジメントは組織としてするべきだと私は思います。
そんなマネジメントなんてできないわ!っていうのなら、強制しなければいいんですよ。そうすればゆるーくできます。

※ここまで読み返して思ったんですけど、今の一子一役とか自動入会とかのほぼ強制を黙認している人達は、
「じゃあどうするかっていうと、強制参加にすればいいんです。」
となってるんですね!!!!そーか!
同じテーマで答えが真逆。
強制参加にすればいい、という発想の後ろには、いまあるPTAやその他諸々の体制や決まりは変えることがならぬものであるという強固な思い込みがあるんでしょうね。

人が先か組織が先か。
そこが真逆なんだろうなあ。やっぱり相容れないね。少数派は去るか無視しかないなw※




それとね、みなさんヒューマニストなのかすごく各保護者への見方が間違ってると思う。
このまえ、モノすごーく細かいポイント制をWEBで発表した小学校PTAがありましたが、読んでみたけどよく考えられてるし配慮もあるし、すごいなあと感心しました。

でもね。

あの小学校であの文書を最後まで全部読んだ人は、多く見積もって全保護者の半分です。
残りの半分は「こんな長い文書、読むわけないでしょ。読めるわけないでしょ」って言う人達。
ホワイトカラーには理解できないけど、ある程度まとまった文章を読めない人はかなりいます。
だからツイッターの140字くらいが限界なんじゃないかな。

そして読んだ半分の中で、その意味を理解できた人はさらに半分。つまり全保護者の4分の1くらい。そして理解できた人のさらに半分が、得た情報をもとにして自分の行動につなげられる人です。
実際読む人はお母さんが多いと思うので、1000人会員規模のPTAと仮定してお母さんか委員だけで500人。そのうちの半分、250人が一応最後まで読んで、さらに半分125人が内容について理解。そのさらに半分63人くらいが、その内容を有効活用できるってわけ。
でも、ポイント制を施行して年月がたっていけば、口伝や経験則で理解していくお母さんは増えていくと思いますが、初年度はそんなもんでしょう。
そして理解できないから、その理解できないことについての批判が一斉に来ます。怪文やらないようを変に捻じ曲げた噂話が蔓延します。
そして理解できない自分だけがポイントを損していることに我慢がならない人達が発狂します。

勉強しようとか人に聞いて理解しようとかそういう発想にならないんですよね。
私に理解できないことを実行するPTAが悪い、という発想なんです。まあ強制自動加入ならその発想もわからなくもない。

昨日会社のWMの同僚10人くらいとランチをしたんですが、PTAの話になって、皆「配られた文書を読まなんだよ……」「読んでも内容が全く分からないみたい…」「理解できても自分のヤリタイ方向と違う場合は無視するんだよ…」
みんな同じところで驚いてるなあと吹き出しました。
こんな組織がうまく回るわけないよねえそもそも。

さて、ここまでの話をまとめると、
・マネジメント力に優れた人をPTAに一定割合入れるのは無理
・もともとPTAで活動していた人達にそれを望むのも無理

となります。
だから結論は、何度も書いてるけどやっぱり強制力を弱めるしかないんじゃないですかね。
入退会の完全自由化です。
1年全く活動しないでみたらどうですかね。そうしたらいろいろわかってくると思うけど。
でもそれを決める人と実行する人がまずいないよねww

となると、やっぱりキモのすわった会長が、来年度からは完全自由化にします!と宣言して次年度に丸投げってのが一番乱暴だけど実現可能性が高いかもしれません。



最後に、こんなに仕事ができないのか…!と驚愕した話を。
引き継ぎが口伝だったっていう話は前にも書きました。
口伝と、バラバラの情報をかき集めて、いつ、だれに、何を、何部提出するのか、を1週間以内に実行。とかザラ。
そして書類を作った後になって実はその中のとある項目は毎年変わるから、事前に各地域から情報を集めておかなくてはいけなかったと分かったりするのもザラ。
子どもの夕飯そっちのけで、全校外委員さんに連絡して聞いて集計したり・・・・最初からわかってたら一昨日にみんなが集まった委員会で聞けたのに!ってこともザラザラ。
そういうのを一覧にして、アホでもわかるように月別にして、ご丁寧に一緒に委員やってくれた人がチェックボックスまで着けて、その行為に伴い作成、もしくは配布資料がある場合は、「配布資料No.4月ー1」とか注釈をつけてくれたわけです。
で、別のファイルに「配布資料No.4月ー1」・・・と、全部対応させてインデックスをつけてとじました。さらに、同じファイル名でデータも作成。月ごとにフォルダを作って、年月日と校長など役職名を変えるだけで使えるフォーマットも完備しました。
前はEXCELだったりWordだったりしたんですが、全部Wordに統一。

ここまでマニュアルをつくればどんなアホでもチェックボックスにチェックするとーり、上からやっていけばできるだろ、っていうくらいすごいのができました。
私はこういう緻密な作業は苦手で、これの構成やどういう引き継ぎ資料にするかっていうところだけ参加し、あとはもう一人の実務作業スペシャリストがwwこの人ほんと有能だった。

で、これを次年度の人達に引き継いだわけ。

そして1か月後に様子を見てみたら。全然わからないです~!(>_<)って言ってるので話を聞いてみると、まずファイルを開けるとパニックになるみたい。
こ、こんなにやることがあるの!と。
で、上から順にやっていけばわかるからって100回くらい言ってるのに、一番最初に目に入ってきた真ん中あたりの項目を見て、「なにこれ!どうやってやるの?」「誰にだすの?」とパニックになってる。
……だからそれは上から順番にこなしていけば説明もあるから……ってかそのまえにアレとコレをやなきゃその項目の書類は出来上がらないから、だから一番上からやれって!!!

そして「この配布資料がわからないんです~(>_<)」っていうから見てみると、「配布資料No.五月-3」で書いてある。
「だからそこをみればいいんだよー。配布資料のフォルダは?」
「もうぐちゃぐちゃでどれがどれだかわからないんです」
「え?ぐちゃぐちゃってなんで?」
「いろいろわからなくてフォルダから外して見たり、戻す時にどこに戻すかわからなくて適当に戻してたりしてたらぐちゃぐちゃになっちゃって……」
「……じゃあデータの方で……ん?なんで同じフォルダが二つあるの?」
「作業中に間違えて消えちゃったら困るんでコピーして作ったりしてるんで」
「でも、新フォルダの方を更新しているファイルもあれば旧フォルダで更新しているファイルもあってどっちが最新かわからないよね?」
「そうなんです~(>_<)だから困ってるんです」

・・・・・・
もう、「そっか、がんばってね」と言って帰ってきました。
この人だけが特別無能(PTAでの仕事に置いて)ってわけじゃないです。だって5人いるもん。
理解できてる人もいるけど、5人を仕切って得意分野にそって仕事の配分ができないんだね。
つまりね、マニュアルすら読めない人達が結構いる!
だから口伝なのかもしれんなあ。
いやはや




PR

comment

無題

  • hira-toorisugari 
  • 2015/10/25(日) 19:48
  • edit

あるあるで、うなずいてしまいました。次期委員長と引き継ぎをしたはずなのに、まとめたファイルの入ったUBSがどっかにしまわれてしまったとか、プリントアウトした紙さえどこかに埋もれているとかもありました。引き継ぎで説明を受けたはずなのに、実感がないくて内容がピンと来ず、読んでも内容がわからない例も。
会長も拝み倒されてなると、活動の流れがわかっておらず、行き当たりばったり、または管理職、評議員等から言われた通りにしかできないので、委員の都合はもう聞けないとかー本末転倒になったり。実質、任意参加になることが本当に望まれますね。

Re:無題

  • フネ 〔管理人〕
  • 2015/12/02(水) 12:42

こんにちは!
こちらのコメントにも気づかず、長い間の放置、すいませんでした<(_ _)>!

保護者の事務能力にはばらつきがあるし、全保護者の事務能力を上げる必要はないので
事務が必要になるようなきちっとした活動をやめればいいんじゃないかなーと思いますよね。
さもなければ金を集めて事務のスペシャリストを雇うとか。

いやでもこれは忙しい日々のせいで効率お化けになってしまったフネの勝手な思いなんでね。あまり事務作業をやらない人にとっては、ああいう機会でパソコン触ったりするのって新鮮なようなので、あれはあれでいいんでしょうか。
パソコンが普及する前はPTAのやりかたで問題なかったと思うんですがね。時代の流れについていけてないのが一番の問題なんでしょうか。

お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]