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PTAの耳はロバの耳~!

PTA見聞録です

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推進派と反対派のすれ違い

どうもネットでPTA推進派と反対派のやりとりを拝見していると、すれ違ってる気がします。
PTAについて話してはいるんだけど、お互い話していることが違うというか。

たとえはどうかと思うけれど、戦争にたとえてみると、

推進派は、戦場での戦闘そのものについて話してる。
反対派は、兵站について話してる。

どちらも戦争の話ではあるけど、かみ合わないんですよね。

【推進派】
◇戦闘内容
ああしてこうして、その時こっちから奇襲をかけて敵を撃破!
◇兵站
がんばればなんとかなる!勝って現地調達!

【反対派】
◇戦闘内容
敵を撃破には賛成だけど、兵站を考えにいれた戦闘をして!
◇兵站
効率的な負傷兵の戻しや新兵の供給。食糧弾薬その他の大量輸送について
現在の実際のわが軍の能力から計算して実施するべき!



ほんとはどっちも大事で、お互いがお互いをそれぞれ必要だと思い尊重すれば
最高にいい結果が出ると思います。
勝つためにこの戦闘をしなくては!という強烈なモチベーションは必ず必要で、
実際の手持ちの中でのみ勝てる戦闘を…となったらここ一番の時に戦わずして白旗ということも
ありうるでしょう?大きな物事、大切なことを成し遂げるためには、やっぱりそういう勢いみたいなものは必須だと思います。
でも強烈なモチベのみで戦闘を続けると、必ず負けるので、やっぱりそこは冷静で論理的な兵站についても考える必要があると思うんです。

PTAでいうと、


【推進派】
◇活動内容
旗振り、パトロール、お祭り、ベルマークもろもろ、子どものためになってます!
◇活動方法
全員参加(※仕事を休もうと鬱だろうと子どものためにがんばれ!)



【反対派】
◇活動内容
子どものために、については基本的に賛成だが、PTA会員が参加しやすいように柔軟に!
◇活動方法
できる人で効率のいい兵站を検討したい


戦闘とちがうことは、まず活動内容の意義と目的がよーわからんわ…ってとこですね。
そんな無理をして命を懸けてまでする効果あんの?と。
推進派はまずそこを、きちんと説明して納得してもらって活動に参加してもらうと言うのが必要最低限の活動だと思います。
そして反対派は、長い目と広い心で、推進派の言う非論理的感情的な活動について理解を示す必要があると思います。(←わたしはできませんが)

上記のお話は、ある活動を新しく導入する際のお話です。
気軽う~に、兵站についてほぼ何も考えず、「これ、いいよね!」とほんの2,3人の内輪で決めて戦闘に走り出してしまうことが多々あります。

そしてそれが当然ながら前年度踏襲されて例年活動になるわけですが、そうなると、【型】の部分がいい加減なせいでいろいろトラブルが出てくるわけです。
通常なら、【目的】から考えてじゃあそのトラブルは【型】つまりは【活動方法(兵站)】をこう変えれば目的を外さずにトラブルも解消できるね、となるんですが、PTAではトラブルは、トラブルを起こした人が悪いとなってしまいます。
そしてそのトラブルやクレームを個人の責任にして、組織の執行部の方には上がってこないように押し付ける新しい【型】が付加されていくわけです。例年。
そしてそれが繰り返され五年もしたら堂々たるブラックな活動になっています。





経験から思うことは、戦闘や活動内容については、やっぱり楽しいのかいろーーーーーんな人が口出し意見をくださったり、なんなら自分がやろうか?とかアイディアをくださいます。
地域の他の組織や、地域の個人、学校の先生、PTA会員の人達……
やっぱりわかりやすいしやりがいがあるし、アイディアも出しやすいんだと思います。

だけど、活動方法、つまり兵站について言ってきてくれる人は誰一人いないんですね。
そこを考えるのはやっぱり地味だし、縁の下の力持ちというかやりがいもよくわからないしあんまり褒めてもらえないしwつまらないんでしょう。
でも、兵站がなければ戦勝は決してないんです。
一発二発ならまぐれでいけるかもしれませんが、継続的な体力勝負になると兵站は必須です。
PTA活動において、委員長副委員長や執行部あたりが兵站を全く考えない人達の集団になると、その年のPTA活動は悲惨なものになります。
そして前年度踏襲でどんどんブラックになっていくんだと思います。

PTAの委員長副委員長、執行部あたりの人たちは、極端なことを言うと「活動目的(戦闘内容)」について考える必要はないと思います。
みんなが考えてくれる意見を、実現するためのサポート程度で十分。
PTAの委員長副委員長、執行部は、兵站だけを考えていれば、うまくPTA活動は回ると思います。具体的には、
・PTA会員の個別事情による配慮、
・どうしてもできない人へのフォロー、
・できるだけいろんな人が参加できるようなインセンティブ(活動内容の丁寧な説明や、目的の共有)の提示、
・引き継ぎ資料の整備、
等でしょうか。


どちらかが押し付けたり切り捨てたりするんじゃなくて、それぞれがそれぞれの必要性をきちんと認識するのが、まず第一歩なんでしょうね。

反対派から言うと、PTAの必要性は認めています。
活動内容についても、ないよりはあった方がいいと思う。
だから別に反対ではないんです。
ただ無茶な徴兵や追い詰めるような言い方やり方をしないでほしい。
みんないい大人で、生きてきた分の価値観があり、考え方があるのを尊重してほしいんです。
いきなり切り捨てたり上からきつく言うから、反対派からの反発があがるんです。

ただ、切り捨てたり上からきつく言う推進派の気持ちもわかります。
個別対応ができない/したくないんですよね。
活動の意味をきちんと自分の中で消化していないから。
前年度からあるものをただ淡々とこなしているだけだから。
誰かがやらないといけない(と思い込んでいる)仕事を貧乏くじをひいた自分がやっているから被害者は自分だと思っている。
反対派から質問を受けると答えられず、なぜこんな困らせるような質問をするのかと自分を守るためにトゲを出すんです。

でも、委員長や副委員長、執行部は被害者ではなく加害者なんです。
そんなつもりはなくても、対一PTA会員にとっては、学校やPTAという親の集団を背負った権力を持っています。
自分が10tトラックを運転しているという自覚をもって、PTAを運営してください。
歩行者(一PTA会員)は弱者で、弱者の安全を配慮するのは強者の義務です。
そして交通法規(PTA内規)に従って運転してくださいね。自分の感情で、いけるっ、と活動するのではなく。そこは公道なんですよ。

くじでしょうがなくあたった役だとしても、長なら自分のしている仕事の光と影をきちんと認識したうえで仕事をしてください。


……こういう要求をすると「そんなレベルを求められたら、だれもPTAの長づきをやるひとがいなくなる」という答えが返ってきます。
当然です。それでいいと思います。
そんなレベルを求めずだれにでも何にも考えずやっていいのよ~とくじ引きやらなんやらで決めちゃうから、今のような低レベルのPTA問題がでてくるんでしょう。
やっぱり、PTA自体に意義を感じて前向きな人、PTAって何?っていう質問が来たら、わからなくても調べようという気概がある人がなるべきです。

つまりはやっぱり入退会の完全自由しかないのかなあと。
あとは男性の平PTA委員としての参加率が3割を超えれば、変わると思いますね。
男が多くなるとお母さん方がこれでいいかしらと、男サマの意見を聞きに行く土壌が日本にはあるので。

しかしそこで、社会で受け入れてもらっていない男性がはりきりだすと、またもや支配欲やら性欲やらで好き勝手しだして面倒は面倒なんですがね……
まあそれも、完全自由化ならOKだと思います。


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