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PTAの耳はロバの耳~!

PTA見聞録です

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ラスボスの倒し方

前々回のブログで、ラスボスは

日本の社会における女性(母親)の扱い方

だと、書きました。
夫の名前の陰、子どもの名前の陰に隠れて、自分の名前と自分の責任で物事をする、
機会がない(人もいる)、
しようとしない(人もいる)、
することを許されていない(人もいる)。


何も意見を言わず、言われたことをそのままやる人達、自分の頭で考えない、自分の頭で考えてもそれを行動に移さない人達に対しては、社会のいろんな人や組織がつけこんでおいしい汁を少しだけ吸おうと寄ってくるものです。

ブラック企業の経営者とブラック企業の従業員もしかり、
政府与党と選挙に行かない若者たちもしかり。

明確な悪意があるわけじゃありません。
ちょーっとだけ自分達に都合がいいように、あなたの労働力や経済力をちょっぴりいただけないですか?もちろん広義ではあなたのためにもなると思うし!と。
ほんとにちょっぴりなんでしょうが、そうやって群がってくる組織や人がおおいと、群がられた方にとっては積み重なってかなりの負荷となります。

今、うちのPTAに付加されてるいろんな活動はこのようにして、個別の対組織に対してはそれほどでもないけれど、トータルで考えると強制徴兵しなければこなせないほどのノルマとなっています。

要は、外部組織から打診があった際に、PTAとして会員の状況や社会情勢、その活動を引き受けた時のメリットデメリットをトータルで考えて、断っていればよかったんです。


「子どもたちもお世話になっていますので、お引き受けして地域のため(行政のため)になりたいのはやまやまですが、今PTAの事情はこれこれこうで、とてもこれ以上の活動を増やせない状態なんです。申し訳ありません」

「これこれこうで」というところには、数値的な実績と会員の情緒的な事情説明双方を、相手に納得してもらえるように説明した内容が入ります。

外部組織ではなく、PTA内部からの突き上げがある場合もあります。
悲惨な小学生の交通事故や誘拐、池田小学校のような事件。
ああいうのが報道されると、子育て中の母親(メスの哺乳類の性なんでしょうか)は、発狂といってもいいほどナーバスになります。
自分のこどもだったら……と考えて、何かせずにはいられない気持ちになるんですよね。
そして、なにかしよう!と。
他の母親も【みんな】そう思っているはず!→PTAに活動をしてほしいと頼もう!
となり、パトロールを輪番にしろとか旗振りをしろとか意見がきます。

それも、受けてもいいんですがまず、PTAとして会員の状況や社会情勢、その活動を引き受けた時のメリットデメリットをトータルで考えて、アンケートをとるなどして客観的な意見もいれ、兵站について綿密に考え抜いたうえで導入するかしないかを判断すればよかったんですよね。

「警察から発表されている現在のこの校区での不審者目撃数は年●人であり、全国的に見てもかなり少ない部類でした。また、アンケート結果と、PTAというボランティア団体での活動という性質から考えると、全保護者輪番でのパトロールは適切でないという結論となりました。しかしながら、アンケート結果から不安に思われている保護者は●●%という数でしたので、パトロール自体は実施したいと思います。志願制で実施しますので、ご都合のいい方は日時についてPTAまでご連絡ください、云々」


こういう返答をするには、明確な【自分の考え】【意志】がないとできません。

そしてその【自分の考え】や【意志】は、社会的役割しかなく社会的人格が育っていないと、明確に外部に対して主張できないんです。


自分は一人の人間として、自分の意思の通りに生きる権利があるし、社会から尊重されてしかるべき存在である、という自尊心はとても大事なものです。
それはまず親から与えられるのかもしれませんが、のちのちは自分の意思と行動で獲得していくものだと思います。

つまりラスボスの倒し方は、

一人一人の母親が、社会性を身に着け自分の頭で考え、自分の言葉で意見を言い、自分の責任で行動に移すこと。


(1)行政に「PTAの違法なところ」を指摘し、学校やPTAに指導をしてほしいというやり方や
(2)PTA内部に強烈なリーダーシップを持った人が現れて大改革を実施するというやり方

どちらも、改善はするとは思うんですが、上記の「ラスボスの倒し方」ができていなければ5年もたてば結局は元の木阿弥になるんじゃないのかという不安が私にはあります。

だって、「だれかがやってくれたこと、言った指示に唯々諾々としたがう」という、PTA構成員の本筋は(1)や(2)では変わっていないのですから。


「だれかがやってくれたこと、言った指示に唯々諾々としたがう」集団があって、人手やお金がそこそこあれば、それにめをつけて「ちょっとだけ自分の組織の手伝いをしてほしい」という自治会や子ども会、行政、企業、宗教団体などは、当然またそろそろとそれらしことをいいつつ自分勝手な善意をまとって寄ってくるでしょう。

みんな、人も組織も基本は自分勝手で自分達のメリットになるように動いており、それはそれでものすごーーーーく正しいと私は思っています。少なくとも自分の頭で考えて自分たちへ利益誘導するのはとても正しい姿です。
そんな人達が、ぼへーっと言うなりになってる集団があれば、「こりゃちょっとだけ利用させてもらおう、あっちにも(広い意味で考えれば)メリットはあるしね」、と揉み手をしながら寄ってくるのは当然だと思います。

そしてそれを、きちんと断れないのなら搾取され続けることもしょうがないんでしょう。
PTAはなぜか対外的にだけ真面目で責任を取ろうとするので、外部組織の動員に対して誠実に、PTA会員に動員をかけます。PTA会員が無理だと断れないように強制的に動員をかけ、外部組織に対して責任を果たすんですよね。
内部のPTA会員に対しては決して責任はとろうとしないのに。
これは日本の特徴なのかなあ
外圧にだけぺこぺこするっての

(最近だと、公共の無料WiFiがなくて不便だってのはもー何十年も前から国内では言われているのに、外国人たちのアンケートでトップになった途端「対応します」ってね……
観光事業に力を入れたいからかもしれないけど、住んでる人達が快適になるようにっていう視点がないよね……)



そして、私はたまたま仕事をして、三人の子どもがいて、祖父母遠方というPTA弱者なのでここまで問題意識を持ちましたが、
同じ職場で一人っ子の同僚は、「一年我慢して適当にすますわ~」と気楽です。
うちの会社は福利厚生がいいので三人産んでる人が結構いるんですが、そのすべてが自分の両親か夫の両親の傍に住んでいます。ので「まあたいへんだけど、おばあちゃんとかに家事育児は手伝ってもらってなんとかできるかなー」って感じですね。

PTAの方で仕事をしてない人たちについては、もっと気楽な人が多いでしょう。
実際私も、家事育児仕事PTAでほんっとに体調崩すくらい必死になっているときに、他のお母様方からお楽しみサークルとかに結構誘われたんです。
ヨガとか陶芸とかバレーボールとか吹奏楽とか、一緒にやらない?と。
週1回の練習でえ、一か月に一回集まりがあってえ、フネさん得意そうだし!と。
正直なところ、一瞬殺意が芽生えましたね。「暇でいいねえ~」という禁句を口走りそうになりました。別にその人が悪いわけでもないのに。


だからねー、うちの校区では結局できる人の方が多いんでしょうね。PTAを。
楽に楽しく人生を送ってる人の方が多いと思います。。
社会性を身に着け自分の頭で考え、自分の言葉で意見を言い、自分の責任で行動に移すこと
なーんて別に望んでない人がほとんどでしょう。
いや、実は表に現れてないだけで苦しんでいる人がいるんでしょうか?
その割合はどれくらい?
苦しんでいる人を救うためにPTAを変革したら、今度は今まあまあなんとか不満にも思わず活動している人が苦しむようになるかもしれない。

少なくともうちのPTAにおいては、PTAはみんなにとって迷惑な組織だから変革すべきだとは、思わなくなりました。
PTAは私にとって迷惑な組織なんです。
変革したら、私にとってはやりやすくなりますが、不満に思う人も当然でてくるでしょう。
そして私の生活環境はかなりのマイノリティですので、不満に思うようになる人の方が多くなる可能性があります。


と、いうことは。



私のような現在のPTA弱者はどうすればいいと思いますか?

自分が断ればいいんです。



まとめますと、
PTA弱者にとって、今のPTAの活動の仕方では参加が難しく、参加しないという選択肢がないために生活に悪影響がでているという問題点がある。

それのラスボスは、社会の母親に対する扱い方。
それによって構成員一人一人が社会性を失い、自分の意思自分の責任で行動しなくなる。
それがPTAに顕著にあらわれ、組織としてのていをなしていないブラック組織に。
そしてそのブラック具合が、余裕のないPTA弱者に直撃。


ラスボスの倒し方は、
母親一人一人の意識改革
(それを促すための外部刺激も効果的(行政への指導を依頼、強烈なリーダーによる改革))

しかし、余裕がある程度あるPTA会員にとっては、上記については全く関係がない異世界の話。

よって、PTA弱者としては、PTA活動への参加を

断る

のが一番、WinWinなんではないでしょうか。

それが許されない土壌や空気があるのはわかりますし私もひしひしと感じています。
が、まあうちの校区では「ほんとうにすいませんすいません」とぺこぺこして被害者ぶっていれば、断れなくはない感じの状況ですね。

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comment

無題

  • ガーラ URL
  • 2015/03/23(月) 21:00
  • edit

環境的に私の分身かぁ!と思ってしまうふね様! まわりに祖父母なしで、子ども3人育てるのってたいへんですよねぇ。


思うに、最近PTA問題が叫ばれるようになったのは、ネットの発達もありますが
私たちの少し上の世代(川端さんたちぐらい?)で、やっと男女雇用機会均等法が可決して
私たち(勝手に「たち」にしてゴメンなさい!)が入社するころには
だいぶ、総合職の女性が珍しくなくなってきてたと思うのです。
会社では、ハッキリ意見をいうことが求められるので、
正直、会社に鍛えられて今の私があるなぁ~と感謝してますデス。

そういう世代がPTAに参加するようになって
「?」って思ったことを言葉にだして言うようになったから
問題がクローズアップされたんじゃないかなぁ~と思うのです。

それまでは、きっと嫌だとか変だとか思っても
「どうやって気分転換するか?」とか
「どうやってうまいことかわして1年過ごすか」
という部分が大きかったと思うんですよ。

問題の解決じゃなくて
どうやって問題を見ないようにするか。
そうすることが、大人の女性には必要♪と
美化される空気があったように思うのです。

そう思うと、日本の女性は、まだまだ社会的地位が低いというか
発言権が自分にはないと思わされているというか…

悲しい現実ですねぇ~

ガーラ

  • フネ 
  • 2015/03/24(火) 23:38
  • edit

コメントありがとうございます!
フネです。

なるほど~会社かあ。
確かに産休育休で7年専業主婦をしていたんですが、その時は「フネ」の意見はほぼなかったような気がします。
意見はあったのかもしれないけどそれを言う場所がないというか求めらていないというか。
ならわざわざ「私はこう思います」とめんどくさいことを考える必要もないなあと、考えること自体をやめて投げかけられるものを受け取るだけになった気がします。
そう思うと、社会性っていうのは訓練なんでしょうかね。
コンプライアンスとか人権とかも、会社で定期的に研修を受けさせられるので、自然と身につきましたし。

「長いものに巻かれるのが大人でしょう」「好きなことばかりやって生きて行こうなんて子ども」的なのってありますよね。
そんなことを子どもに教えていたら、今の日本での社会の進歩は無いのになあ……。

>問題の解決じゃなくて
>どうやって問題を見ないようにするか。
>そうすることが、大人の女性には必要♪と
>美化される空気があったように思うのです。

あーーー!わかります!
ほんっとーーーーーに搾取する側にとってはなんつー都合のいい女なんだ!
奴隷と扱ってくださいと自分から言ってるようなもんですよね。
でも、「じゃあ」と言って奴隷として扱うとものすごく怒られるw。
どうしろっちゅーねん!と。
自分がどう扱われたいかくらい自分で言えや!と思います。

「私は社会の道理をわきまえている女ですので、決められてることには従います」
「あーそう、じゃあこれとあれやっといて。それからあれもね。あとこれはやり直して」
「はい、わかりました」

裏で
「何あいつ!人を奴隷扱いして!失礼にもほどがあると思わない?」
「ほんとそうよねえ!従うって言ってもなんでも従うわけじゃないことぐらいふつうわかるわよね!?」
「常識ないのよあいつって!ほんと私たちって運悪い~」
「がんばってるのにねえ」
「ねえ!」

って感じです。
ガーラさんみたいにうまく言葉にできないので寸劇風にw。

私はPTAの根本原因は構成員の意識の低さだと思うので、どうしても毎回こんな感じになっちゃいますね。
「意識高い系」とか最近は揶揄されるような言い方が多いですが、ことPTAに関しては意識しないでどうするの!?自分もかかわってるのにそんなに何も考えないでついて行ってていいの!?と、不安になります。

ではでは!

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